下町散歩 > 相撲博物館 (2006年6月取材)

相撲博物館

 両国駅から徒歩1分のところに大相撲のメッカ、両国国技館があります。周辺には元力士が経営するちゃんこ屋さんも多く、町全体が大相撲の雰囲気で満ちあふれています。今回は、その大相撲の醍醐味をさらに深く味つけしてくれる相撲博物館をご案内します。

貴重な収集資料を展示・解説

入口の土俵入り像  国技館の入口から進んで右手横に相撲博物館があります。入口では「不知火型土俵入り」像(山口伊之助作)が入館者を迎えます。
 館内を案内してくれたのは、展示企画にも携わっている職員の土屋喜敬さん。
 「博物館は昭和29年9月の開館で、民間の博物館としては早いほうです」。展示品の多くは初代館長の酒井忠正氏が長年にわたって収集した資料が中心。錦絵や番付、化粧廻しなど収集は多岐にわたっています。
 現在の館長は、「巨人・大鵬・卵焼き」でおなじみ、一世を風靡した名横綱「大鵬」の納谷幸喜さん。
 「ワンフロアのため、収集した資料をすべて展示することはできません。できるだけ相撲を楽しんでもらえるように、2ヵ月に1回のペースで展示替えをしています」。
室内写真 今、開催中の「相撲の基礎知識展」(6月20日〜8月18日)は、夏休み期間と重なることもあり、お子さんや相撲初心者の方にも親しんでもらおうと企画したもの。
 「おっつける」「かいなを返す」という相撲界独特の用語や、ふだん使われる「剣が峰でこらえる」といった言葉の由来をはじめ、ためになる内容が盛りだくさん。

今も残る江戸の風情

 相撲にはスポーツという言葉だけではくくれない長い歴史と文化があります。
 「力士は普段でも髷を結ったまま生活してるでしょ。こんなスポーツ、ほかにありますか。江戸時代から今日まで連綿と続く相撲独特の世界があり、それがまた相撲を面白くしている要素でもあります」。
歴代横綱額  最近は外国の方の相撲観戦が増えているとのこと。番付をみて納得、モンゴルをはじめ、外国出身力士が名を連ねています。青い目の力士の髷もなかなかのもの。
 「外国の方にも、相撲の歴史と文化を知ってもらい、より楽しく観戦してほしい」。相撲博物館はその役割も担っています。

年配の方にはなつかしい顔が

 常設展示として、歴代横綱の写真が飾られています。初代からゆっくり眺めて直近の第68代横綱、モンゴル出身の朝青龍明徳まで。
 初めて横綱土俵入りを行った第4代谷風梶之助。江戸後期の寛政年間のことですから今から約220年前。栃錦、若乃花、朝潮等々、戦後の相撲ブームを支えた名横綱の懐かしい顔が並んでいます。
 「大相撲はお茶の間で観てても楽しいのですが、もし時間があれば土俵を直に観ていただきたいですね。仕切りの時間がとても短く思えるほど、力士の気合いの高まりに圧倒されます」と土屋さん。
 「博物館でまず相撲の歴史と雰囲気を味わい、知識を仕入れてから、相撲を観戦すればさらに面白みが増しますよ」。

地図 相撲博物館
住所:墨田区横網1-3-28(国技館1階)
電話: 03-3622-0366
開館時間:10:00〜16:30
休館日:土・日・祝日・年末年始(展示替え時臨時休館の場合あり)
東京本場所中は毎日開館、ただし国技館入場者のみ。
入館料:無料
ホームページ:http://www.sumo.or.jp/museum/

ライター=B-Kosaka 写真=K-Ooe

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